「衰退」ではなく「活力」を保つ科学へ。意識からのアプローチでエイジングに介入する
【ステージ3】の最後となるこの記事では、私たち全員が直面する、最も普遍的なテーマ、「老い」(エイジング)を探求します。
「年を取れば、体力が落ちるのは、当たり前だ」 「記憶力や、頭の回転が鈍くなるのは、仕方がない」 「老いとは、生命の『衰退』のプロセスである」
私たちは、この「時間=衰退」という常識を、まるで絶対的な法則であるかのように、受け入れてはいないでしょうか。 しかし、もし、その常識が、絶対的なものではなく、相対的な結果にすぎないとしたら?
もし、私たちが老いと呼んでいる衰退の真の原因が、時間そのものではなく、時間の経過とともに蓄積された、別のあるものだとしたら、どうでしょう。 そして、その原因さえ取り除くことができれば、心身は、年齢に関わらず、活力と柔軟性を保ち続けることができるとしたら。
この記事では、老いを運命としてではなく科学として捉え、TM(超越瞑想)が、いかにして意識からのアプローチによって、この衰退のプロセスに肯定的な影響を与えるのか、その深遠なメカニズムを探求します。
「老い」の真犯人:それは「時間」ではなく「ストレス(錆)」である
なぜ、私たちの心身は、年齢とともに衰退し、硬直していくのでしょうか。 『存在の科学と生きる技術』は、その根本原因を、時間の経過にではなく、時間の経過とともに、神経系に蓄積され続けた「ストレス」(緊張、不純物)に求めます。
このシリーズで、私たちが「錆」(さび)と呼んできたものの正体です。
私たちの心と体という機械は、本来、非常に高性能で柔軟に設計されています。 しかし、日々の活動(経験)が、その機械(神経系)の処理能力を超えた時、その経験は、未解消のストレス(錆)として、機械の内部にこびりつきます。
錆は、時間とともに蓄積されます。 そして、蓄積された錆は、機械そのものを蝕み、その機能を低下させ、硬直させていきます。
私たちが年齢による衰え(老い)と呼んでいるものの大部分は、この長年にわたるストレスの蓄積によって引き起こされた、神経系の機能不全なのです。
「活力」の源泉:なぜ「睡眠」では「充電」が追いつかないのか
この衰退のプロセスを逆転させることはできないのでしょうか。 機械を休ませること、すなわち睡眠は、日々の表面的な疲労を回復させはします。 しかし、睡眠という受動的な休息の深さでは、神経系の奥深くにこびりついた、古く、硬くなった錆(根深いストレス)を、溶かし洗い流すほどの力はありません。
錆は、浄化されることなく、蓄積され続けます。 活力の源は、錆によって目詰まりを起こし続けます。 これが、衰退が一方向に進むように見える理由です。
「意識のテクノロジー」:いかにして「錆」を「浄化」するか
この錆(ストレス)を根本から浄化するには、睡眠とは質的に異なる、より深くより秩序だった休息が必要です。 それこそが、超越瞑想が意識のテクノロジーによって体系的にもたらす、「超越意識」(第四の主要な意識状態)なのです。
超越瞑想は、アンチエイジングを目的とする技術ではありません。 それは、意識を、その最も自然な傾向(常により大きな幸福へ向かう) に従わせ、意識の源泉である「存在」(純粋意識)へと帰り着かせる技術です。
「アンチエイジング」の二重メカニズム:浄化と滋養
そして、心が源泉に帰り着いた時、生理のレベルでは、アンチエイジングと呼ぶべき、二重のプロセスが、自動的に発生します。
1. 浄化(衰退の原因=錆の消去) 心が超越する時、体は「安らぎに満ちた機敏さ」と呼ばれる、深い眠りさえも超えた、最も深く、最も秩序だった休息の状態に入ります。 ストレス(錆)の本質が無秩序であるのに対し、この休息は完璧な秩序です。 この究極の秩序の状態が、神経系の自己修復機能を最大化し、無秩序(錆、ストレス、不純物)を、生理的に中和し、浄化し、洗い流します。 衰退の原因そのものが、日々取り除かれていくのです。
2. 滋養(活力の源泉=存在の注入) 超越は、ただ浄化するだけではありません。 心が、その源泉である存在の領域に触れるたび、心は、その質を自らに吸収し、注入します。 『存在の科学』が示すように、「存在」とは、無限のエネルギー、無限の活力、無限の至福そのものの貯蔵庫です。 錆が浄化された機械に、源泉から純粋なエネルギー(活力)が、再充電されるのです。
「意識」から「活力」を保つ
1日2回、この意識のテクノロジーによって、浄化(デトックス)と滋養(充電)を繰り返す心と体は、どうなるでしょうか。
錆(ストレス)が蓄積する暇(いとま)が、なくなります。 機械は、柔軟性としなやかさを保ち続けます。 そして、心は、存在の活力と至福に満たされ続けます。
年齢という時間が経過しても、心身の機能は、もはや衰退の一途をたどる必要がなくなるのです。
老いとは、諦めるべき運命ではありません。 それは、意識からのアプローチによって管理し、その質を変容させることが可能な、生理学的プロセスなのです。
まとめ
- 私たちが「老い」(衰退)と呼ぶものの根本原因の多くは、時間そのものではなく、長年にわたり神経系に蓄積された「ストレス」(錆、不純物)です。
- 睡眠という受動的な休息では、この根深いストレスを浄化できず、衰退のプロセスが蓄積され続けます。
- 超越瞑想は、意識を「超越意識」(第四の状態)に導く意識のテクノロジーです。この時、体は「安らぎに満ちた機敏さ」という、究極の秩序だった休息に入ります。
- この休息は、ストレス(錆)を浄化し(衰退の原因を除去)、同時に存在の源泉から活力(エネルギー、至福)を注入します。これにより、心身の活力を保つアンチエイジングが、生理的に可能になります。
若さとは、年齢の数字のことではありません。 それは、あなたの神経系がどれほどストレスから自由であり、どれほど柔軟で、活力に満ちているか、ということなのです。
さて、これで【ステージ3 人生と宇宙の法則を科学する 】は完了です。 私たちは、「私」の起源、「時間」と「永遠」、「幸福」と「至福」、「運命」と「カルマ」、そして「老い」と「活力」といった、「人生」と「宇宙」の広大な法則について探求してきました。
次の、最後の【ステージ4 より深い自己へと変容する】では、「意識」の究極のテーマであり、私たちの人生の核とも言える「愛」「目的」「変容」といった、根源的な価値について、深く探求していきます。
その最初のテーマは、「愛」です。
【TM教師が解説する「超越瞑想」シリーズ24】 愛は「感情」か、宇宙を動かす「力」か?と題して、 意識の奥底にある「すべては一つ」という性質が、愛として現れるメカニズム についてお届けします。
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